◯なぜ?デザイナーが行政・NPOの広報に興味を持ったのか?③
~ “きっかけ” が『自分・キャリア』を変える ~
今現在、ほぼ毎日といっていいほど大学院で広報を学び、向き合っているのだがしみじみ『確かにそうだ!』感じるのは
広報は大前提として『伝える人の気持ちを理解できないと、伝え方がわからない』ということだ。
これは実際に広報で使うメディアを選ぶ・使用する機会があった場合、この感覚がないと絶対に失敗するなあ〜と感じている。
これは前のブログでも書いたが
◯常に相手のことを考えること
◯常に『自分だったら?』を考えること
にもつながる。
物書きでない僕も、実際にブログを書いてみてかなり勉強になっている。何事も経験・挫折?をして感覚を研ぎすますしかないようだ。
アルファブロガーと言われる世の中に影響を与えている人たちもきっと、最初は手探りで落ちこんだりもしたはず。。だ。
と、自分に言い聞かせながら、なぜ?僕が行政・NPOの広報に興味を持ったのか?について書きたいと思う。
◯そもそものきっかけは『東京で大物になるぜっ』という野望。
時間が結構かかったがやっと本題に笑
そもそも僕が行政・NPOの広報に興味を持った “きっかけ” になったのはあるデザイン賞の公募だった。
当時の僕は静岡から大きな志を持って『東京で大物になるぜっ』という野望を胸に上京し日々深夜まで仕事をしつつ、休みの日を使って意気揚々とデザイン公募にチャレンジしていた。
当時のデザイン業界(今もそうかもしれないが)では転職してスキルアップ、より高いキャリアを目指し転職、ステップアップしていくことが頻繁な業界。
『東京で大物になるぜっ』へのステップアップのためには戦略としてデザイン公募で『賞』を穫ることが必須。
『賞』を穫ることでいわゆる転職に有利な “金ラベル” が自分に貼られるのだ。だからどうしても『賞』が欲しい!!
さかのぼること今から12年前。(ずいぶんと歳をとった、、)
こんなデザイン公募があった。
第1回ピンクリボンデザイン大賞(2005年実施)
ピンクリボンは今となっては認知されていると思うが念のために解説をしておく。
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【ピンクリボンとは】
乳がんの早期発見の重要性と乳癌検診の必要性を啓蒙する、世界的なキャンペーンの名称・シンボル。 出典:小学館/デジタル大辞泉
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ピンクリボンデザイン大賞の詳細はこちら
当時の乳がんの社会問題として『女性の社会進出による生活変化』や『食の欧米化』により乳がんが年々増加。当時は30人に1人が乳がんになると言われていた。(補足として現在は12人に1人が乳がんになると言われている)
そこで日本対がん協会が、乳がん検診へ行くための啓発ポスターデザインを募っていた。
当時の僕は『とりあえず片っ端から『賞』なるものに応募しまくっていた』ので軽い気持ちで特に意識せず制作したのを覚えている。(もちろんピンクリボンについてしっかり調べた上で、制作に真剣に取り組んでいた)
そこで早い話、 “金ラベル” が貼られるという『賞』をいただいたのだ。
このポスターは実際に東京都のポスターとなり健康保険組合をはじめ、フィットネスクラブや公的機関など、都内1,000カ所以上の施設で掲載。
あまりの影響の大きさに
『たかが1枚のポスターでこんなにも日本を動かせるのか!』
さらなるデザインの凄さ・面白さにハマり、いい意味でのショックを受けたのを今でも鮮明に覚えている。
当初、『東京で大物になるぜっ』と思っていた僕がこのピンクリボンの『賞』をもらったことが “きっかけ” で少しではあるが『デザインで社会課題解決したい』という自分の気持ちの変化が起き始めていたのは間違いない。当時は全く考えてはいなかったが。。。
さらに4年後。
第5回ピンクリボンデザイン大賞(2009年実施)
でも『賞』をいただいた。
この2回の『賞』を “きっかけ“ に転職をし、ステップアップしていったのは言うまでもない。
しかしその2年後、僕の価値観を崩壊させる大きな “きっかけ“ が起こる。
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